将棋序盤好きの小言

将棋の定跡や自戦感想戦を載せます。

横歩取り勇気流~22銀82飛型①(21手目の候補手)

どうも、タネタです。

横歩取り勇気流のプロ実戦譜から定跡を勉強していく記事です。

気になる変化などありましたら具体的な指し手を添えてコメントいただけますと幸いです。

 

今回は前回の記事から

横歩取り勇気流~後手の主な対策(分岐元の形) - 将棋序盤好きの小言

で紹介した勇気流への後手の対策③22銀82飛型の変化を見ていきます。

この形が実戦例が最も多いため最初にこの変化から見ていきます。

(最初に取り上げるのに③なの?と紛らわしくてすみません)

 

横歩取り勇気流22銀82飛型の基本図は以下の局面です。

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(20手目△8二飛まで)

この局面で①▲3五飛が最近よく指されている形です。

 

通常の横歩取りでは先手が36飛~26飛と戻って、後手の飛車が85または84に移動したときには▲8七歩として手堅く8筋を守っておくのが大切な手です。

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横歩取りは先手の歩得・後手の手得と双方に主張のある展開が普通です。

勇気流では36飛~26飛と飛車に2手かけることや87歩と8筋を丁寧に守る手を省略してどんどん攻める形を作っていこう!というのが狙いになります。

そのため勇気流を選んだからには、21手目に▲8七歩は考えないことにします。

では21手目の▲3五飛以外の候補手は?というと、

②▲3七桂が実戦で指されています。

 

 

これから何回かに分けて、この21手目の局面から生じる分岐を先手の目線で比較検討していきます。

また、先手が▲3八銀と立った時に△2七歩として形を乱しに来る反撃も

実戦例は少ないですがあるようです。この筋についても後に取り上げる予定です。

 

次の記事では21手目に②37桂を選んだ場合を見ていきます。

横歩取り勇気流~22銀82飛型②(21手目37桂) - 将棋序盤好きの小言