横歩取り勇気流~85飛-25飛型①(序盤の流れと分岐)
どうも、タネタです。
横歩取り勇気流の序盤の定跡を勉強していく記事です。
前回までは勇気流に対して、
後手が2二銀・8二飛に構える展開について見ていきました。
今回からは別の後手の勇気流対策として
△2五飛と回って、先手に▲2八歩と2筋に歩を打たせる展開を見ていきます。
以前書いた後手の対策②の形です。(↓以前の記事)
まずは勇気流基本図の局面から見ていきましょう。
(勇気流基本図 17手目▲6八玉まで)
ここから△8五飛と一つだけ引くのが後手の狙いです。
(18手目△8五飛まで)
この局面で次の△2五飛を防ぐのが難しいです。
▲3八金として△2五飛に▲2七歩としてもダメではないと思いますが、
それは後手の言い分が存分に通って先手としてちょっと面白くない展開です。
そこで△2五飛を防がず、▲3六歩と桂馬の活用を急ぎます。
(19手目▲3六歩まで)
後手は狙い通り△2五飛としてきます。
先手も大人しく▲2八歩と土下座しておきましょう。
(21手目▲2八歩まで)
ここで後手が変なことをしていると、
▲8四飛として後手にも8筋に歩を謝らせることができます。
あるいは、▲3七桂と飛車にあてつつ攻めの桂馬が跳ねだしていけます。
したがってここは後手もすぐに△8五飛と戻っておくところです。
(22手目△8五飛まで)
このように序盤で飛車を△8五飛~△2五飛~△8五飛とブンブン振り回していくのが
今回タイトルにも書いた勇気流への対策85飛-25飛型です。
22手目△8五飛の局面では先手の指し手に▲3八銀と▲3七桂があるのですが、
基本的に大差はないです。
このブログでは、本筋ではないのですが急戦になった場合に得をしたいので
▲3七桂を選択していきます。
(23手目▲3七桂まで)
ここで先手としては一応おさえておきたい変化があります。
プロの実戦では△8二飛の一手なのですが、
この局面をソフトに検討させると、
「△8二飛以外の手でも互角」という評価になっています。
アマチュアの短時間の将棋で、ここで変化されると
相手に研究がありそうで少し怖いところがありますね。
しかし、ソフトの読み筋を追っていくと、
比較的後手に苦しそうな手が多く
きちんと指せば先手やれそうな雰囲気でした。
85飛-25飛型の記事では
・「24手目82飛以外の展開」をまずは調べていこうと思います。
次に
24手目△8二飛に対して速攻を仕掛けていく
・「25手目▲8三歩」の展開を見ていく予定です。
(25手目▲8二飛まで)
個人的にはここまでは変化の一つと見ています。
これ以降にとりあげる
先手3七桂・3八銀の形を作ったところからの展開が本筋なのかなと思っています。
(25手目▲3八銀まで)
この局面で△4四歩は45桂を警戒したありそうな一手ですが、
6八玉型を活かした攻めが飛んできます。
したがって最近の実戦例ではここで△4二玉とすることが多いです。
そのあたりの展開を見て
勇気流対策85飛ー25飛型の記事をいったん終える予定です。
近いうちに
「24手目82飛以外の展開」の記事から書いていく予定です。
よろしくお願いします。