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将棋が強くなる種、ただやん撲滅委員会

将棋の定跡や自戦感想戦を載せます。

恐怖の横歩取り勇気流(序盤での怖い変化)

知り合いの横歩取り好きの人と将棋を指してきました。

横歩取りの序盤について、先手では(通称)勇気流を勉強しているので

それをぶつけてみたところ、序盤で一気に後手が敗勢になる変化となったので

ご紹介したいと思います。

 

横歩取り勇気流とは

f:id:taneta0618:20170220144304p:plain

このような局面から始まります。

 

少しだけ説明を足しますと、横歩取りの出だしで15手目に34飛と横歩を取り

後手の方が33角と種々の急戦や相横歩取りを指さない場合に

17手目68玉とすることでこの局面に至ります。

類似の局面で、17手目58玉とするのも有力で、58玉の方がよく指されています。

58玉だと青野流と呼ばれている定跡で、

先手が速攻を仕掛けて押しつぶそうという狙いがあります。

68玉型の勇気流も一部青野流のような激しい変化があり、

比較的先手が局面の主導権を握りやすいのではないかと考えています。

 

実戦の棋譜を先に書きます。

(棋譜は後で再現したものなので消費時間は関係ありません)

先手:私
後手:横歩好き
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00)
2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00)
4 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)
5 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00)
6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00)
7 7八金(69) ( 0:00/00:00:00)
8 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)
9 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00)
10 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00)
11 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00)
12 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00)
13 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00)
14 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00)
15 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00)
16 3三角(22) ( 0:00/00:00:00)
17 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00)

18 5二玉(51) ( 0:00/00:00:00)
19 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00)
20 7二金(61) ( 0:00/00:00:00)
21 3七桂(29) ( 0:00/00:00:00)
22 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00)
23 4五桂(37) ( 0:00/00:00:00)
24 2三銀(22) ( 0:00/00:00:00)
25 3三桂成(45) ( 0:00/00:00:00)
26 3四銀(23) ( 0:00/00:00:00)
27 3二成桂(33) ( 0:00/00:00:00)
28 8七歩打 ( 0:00/00:00:00)
29 4一角打 ( 0:00/00:00:00)

30 投了

 

そうなんです。わずか30手で終局してしまいました。

勇気流も青野流同様、23手目45桂のように右桂の強襲が狙いの一つです。

f:id:taneta0618:20170220145700p:plain

この局面は(後手の72金の一手が別の手に変わる可能性が高いですが)

先手は常に狙いたいところです。

最近の横歩取りでは52玉と指す形が多いので32金が浮いています。

33の角が動けば32飛成と王手で金を取られてしまうので、

33の角は45の桂馬から逃げることができません。

ただ角を取られるのは悔しいと23銀と飛車取りをかけられても

33桂成と角を取っておいて、34銀で飛車を取られたときに

32成桂で金をとっておけば、金得で大きな駒得ですね。

f:id:taneta0618:20170220150738p:plain

この局面は後手玉につめろがかかっていて、以降はゆっくり後手玉を寄せていけば

先手が勝てそうですね。

 

この後に軽く感想戦をしてもう一度指しました。

棋譜はこちらです。

先手:私
後手:横歩好き
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00)
2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00)
4 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)
5 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00)
6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00)
7 7八金(69) ( 0:00/00:00:00)
8 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)
9 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00)
10 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00)
11 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00)
12 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00)
13 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00)
14 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00)
15 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00)
16 3三角(22) ( 0:00/00:00:00)
17 6八玉(59) ( 0:00/00:00:00)

18 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00)
19 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00)
20 2三銀(22) ( 0:00/00:00:00)
21 3三飛成(34) ( 0:00/00:00:00)
22 同 桂(21) ( 0:00/00:00:00)
23 7七角打 ( 0:00/00:00:00)
24 8八飛成(86) ( 0:00/00:00:00)
25 同 角(77) ( 0:00/00:00:00)
26 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00)
27 2一飛打 ( 0:00/00:00:00)
28 3一歩打 ( 0:00/00:00:00)
29 2四歩打 ( 0:00/00:00:00)
30 3四銀(23) ( 0:00/00:00:00)
31 3五歩(36) ( 0:00/00:00:00)
32 同 銀(34) ( 0:00/00:00:00)
33 2三歩成(24) ( 0:00/00:00:00)
34 1四角打 ( 0:00/00:00:00)
35 3二と(23) ( 0:00/00:00:00)
36 同 角(14) ( 0:00/00:00:00)
37 1一飛成(21) ( 0:00/00:00:00)
38 4四銀(35) ( 0:00/00:00:00)
39 3四歩打 ( 0:00/00:00:00)
40 4五桂(33) ( 0:00/00:00:00)
41 4四角(88) ( 0:00/00:00:00)
42 同 歩(43) ( 0:00/00:00:00)
43 3三金打 ( 0:00/00:00:00)
44 5二玉(42) ( 0:00/00:00:00)
45 3一龍(11) ( 0:00/00:00:00)
46 6二玉(52) ( 0:00/00:00:00)
47 3二金(33) ( 0:00/00:00:00)
48 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00)
49 6三香打 ( 0:00/00:00:00)
50 同 玉(62) ( 0:00/00:00:00)
51 6一龍(31) ( 0:00/00:00:00)
52 6二香打 ( 0:00/00:00:00)
53 5二角打 ( 0:00/00:00:00)
54 5四玉(63) ( 0:00/00:00:00)
55 7一龍(61) ( 0:00/00:00:00)

56 投了

 

やはり60手未満で決着がついてしまいました。

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今度は囲う手を一切省略して23銀を急いだ変化になりました。

これは青野流や勇気流を指す人なら知っておきたい筋で反撃したいです。

この局面次の一手は33飛成と飛車を切る手が鋭い一手です。

(絶対に優勢になるわけではないのですが、、、)

そして同桂に77角打!

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どこかで見たような変化ですね。

(詳しく知りたい人は横歩取り33飛成戦法や横歩取りリサリサ流を検索してね)

このままだと33の地点からで金銀桂を根こそぎ取られてしまうので

88飛成で2枚角を緩和するのが最善です。

そして同角が形ですね。

(ソフトで検討すると同銀の方が良いかもしれません。あとで検討します。)

先手は次に21飛と打てればいろいろ攻められる形になりそうですね。

実戦では33地点を補強する42玉が指されましたが、

61の金が浮いているのでやはり21飛が厳しく

31飛と受けるのが長いですが、同飛成同玉38銀とすると

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先手玉はしっかりとしていて

24歩や82歩から84飛や37桂など攻めで指したい手が多く

先手に楽しみが多そうな局面が続きそうですかね。

 

実戦は21飛に31歩だったので

2筋でと金を作り桂頭をせめて拠点から打ち込んでと、一方的に攻め続けて寄せきって勝ちとなりました。

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最後はこの局面で13手詰がありました。(もちろん私は読めていませんでしたが。)

 

横歩取り勇気流は速攻で押しつぶすだけが狙いではないと

ニコニコ生放送佐々木勇気五段が語られていましたが、

序盤から一気に良くする狙いも秘めていて、

青野流以上に後手が神経を使う戦法なのではないかと考えています。

今後も勇気流の序盤をいろいろ勉強していく予定で

面白い変化を見つけましたらこちらで記事にします。

 

みなさんもぜひ使ってみてください!

(もっと良い手があるよってところがあればコメントいただけると嬉しいです。)