vs さけのもかさん(liveに参加して)
YouTubeで将棋実況をされているさけのもかさんのliveにて
3分切れ負け視聴者対局に参加させていただきましたので、
その感想戦をこちらに挙げたいと思います。
棋譜を以下に掲載します。
開始日時:2017/02/18 02:58:47 棋戦:将棋ウォーズ(弾丸) 持ち時間:3分切れ負け 手合割:平手 先手:sakenomoka2 後手:taneta0618 手数----指手---------消費時間-- 1 7六歩(77) ( 00:01/00:00:01) 2 8四歩(83) ( 00:00/00:00:00) 3 6六歩(67) ( 00:01/00:00:02) 4 3四歩(33) ( 00:01/00:00:01) 5 7七角(88) ( 00:01/00:00:03) 6 6二銀(71) ( 00:00/00:00:01) 7 6八飛(28) ( 00:01/00:00:04) 8 5二金(61) ( 00:01/00:00:02) 9 7八銀(79) ( 00:01/00:00:05) 10 4二玉(51) ( 00:01/00:00:03) 11 6七銀(78) ( 00:02/00:00:07) 12 3二玉(42) ( 00:01/00:00:04) 13 4八玉(59) ( 00:01/00:00:08) 14 5四歩(53) ( 00:03/00:00:07) 15 3八玉(48) ( 00:01/00:00:09) 16 8五歩(84) ( 00:03/00:00:10) 17 2八玉(38) ( 00:03/00:00:12) 18 5三銀(62) ( 00:01/00:00:11) 19 3八銀(39) ( 00:01/00:00:13) 20 7四歩(73) ( 00:01/00:00:12) 21 5八金(69) ( 00:02/00:00:15) 22 9四歩(93) ( 00:01/00:00:13) 23 9六歩(97) ( 00:01/00:00:16) 24 6四銀(53) ( 00:01/00:00:14) 25 5六歩(57) ( 00:08/00:00:24) 26 7三桂(81) ( 00:01/00:00:15) 27 4六歩(47) ( 00:12/00:00:36) 28 8四飛(82) ( 00:02/00:00:17) 29 4七金(58) ( 00:02/00:00:38) 30 7五歩(74) ( 00:01/00:00:18) 31 6五歩(66) ( 00:04/00:00:42) 32 7七角成(22) ( 00:25/00:00:43) 33 同 桂(89) ( 00:02/00:00:44) 34 5三銀(64) ( 00:00/00:00:43) 35 7五歩(76) ( 00:14/00:00:58) 36 8六歩(85) ( 00:08/00:00:51) 37 7四歩(75) ( 00:13/00:01:11) 38 8七歩成(86) ( 00:05/00:00:56) 39 6六角打 ( 00:02/00:01:13) 40 7七と(87) ( 00:04/00:01:00) 41 8四角(66) ( 00:20/00:01:33) 42 6八と(77) ( 00:01/00:01:01) 43 6六銀(67) ( 00:01/00:01:34) 44 8九飛打 ( 00:07/00:01:08) 45 7三角成(84) ( 00:02/00:01:36) 46 5八と(68) ( 00:01/00:01:09) 47 8二飛打 ( 00:22/00:01:58) 48 4九と(58) ( 00:20/00:01:29) 49 6三馬(73) ( 00:02/00:02:00) 50 3九角打 ( 00:02/00:01:31) 51 1八玉(28) ( 00:03/00:02:03) 52 2八金打 ( 00:01/00:01:32) 53 投了
船囲いと美濃囲いで一直線に攻めあって
船囲い側が勝つというのも不思議な話ですが
本譜の進行を振り返ってみましょう。
出だしはまああるとして
ここが一つの分岐点だと思います。
私は居飛車急戦がそこまで好きではないので本来はあまり急戦策を使用しないのですが
この94歩は今指す必要のない手で、要は先手に態度を決めてほしいなという気持ちで指しています。
しかし、ウォーズで指しているとここで96歩と端のお付き合いをしてくれる方が結構います。
その94歩96歩の交換は、95角の変化がなくなった分、居飛車が楽に攻められる気がするので、
この端の交換が入ったときのみ、急戦で行くようにしています。
使用する急戦策は
屋敷先生の「最新振り飛車破り下」2012年
に紹介されている形です。上図の形から▲38飛△34飛
と飛車も3筋に回して飛車角銀桂で相手陣を突破していくのが狙いです。
急戦策にしては足が遅いのが難点ですが、
攻め形が作れれば攻めをつなぐ技術を必要としないので
比較的簡単に攻めることができます。
(もちろん飛車先を突破しても優勢とは限りませんが。。。)
本譜では上図から65歩の反撃が来まして
この局面、最善手は65桂ですね。
動画を見返したらさけのもかさんも指摘されていた手でした。
私は先手の飛車が7筋に回っていることを想定していたので
その一手を省略され、かつ6筋で捌くことに抵抗感があったのと
類型での検討の結果、私はこの局面で53銀を選択することが多いです。
53銀自体の狙いはそんなにないのですが、
後に44銀として角のラインを受けることや、33銀として自玉の堅さを増すこともでき
8筋方面から飛車の打ち合いになった時に42銀とすると横にもめっぽう強い船囲いが完成する余地があるのが売りの自慢の一手です。!!!
居飛車の攻めは86歩からの飛車先突破がありますので
まあ手損でもそんなに気分は悪くないかなと考えるようにしています。
さて、53銀から少し進んでこの局面です。
私の86歩87歩成77と68と 4手は飛車桂を拾ってあと一手で相手の美濃に手が届きます。
一方先手の75歩76歩はまだ何も為していなくて
両取りで打った66角も86角とただで飛車を取るだけだと働きが弱いです。
そう。あの84の飛車は囮だったのです!!!(ただの読み抜け)
この局面で89に飛車を角取りで下して49の金を何とかできれば勝ちかなと思っていました。
如何せん先手の攻め駒が足りなすぎますね。
では上の局面ではどうするのが良かったのでしょうか。
本譜の66銀が敗着で58とを成立させてしまったのが痛かったと思います。
銀はタダですが、73歩成から飛車を下して64歩からと金で攻めるのが間に合えば
美濃の堅さと玉の1路の違いが活きて、居飛車がもっと自陣に手を入れる必要が出てくる展開だったと思います。
▲66銀を▲73歩成に変えたときの一例を示すと
▲73歩成△89飛▲82飛△67と▲63と
この局面、後手は銀を取ったせいでと金が相手陣にまだ一歩届いていないのに、
先手のと金は相手陣に届いています。
しかも52の金が動けない形なので63のと金を外す手段がありません。
したがって、67とと銀をとっている猶予は居飛車側に与えられておらず
42銀引と自陣に手を入れる必要が出てくるのです。
したがって、▲73歩成△89飛▲82飛から
△42銀▲64歩△同歩▲63歩△67と▲62歩成
のように進んだとすると
居飛車側に攻め方や攻防手など工夫が必要になる局面が続き、
実戦的には振り飛車勝ちやすいのではないかという局面が出てくると思われます。
やはり振り飛車の美濃囲いは固いですな、ということを再認識させる検討ができて
(これだから居飛車急戦はきら・・・・)
さけのもかさんと対局できたおかげを強く感じています。
live楽しかったので、時間が合った時にはまた参加させていただきますね。
どうもありがとうございました。